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新築工事を行う際の基本的な流れ|群馬の有限会社カナイ工務店のブログ

2025/06/09

新築工事を行う際の基本的な流れ|群馬の有限会社カナイ工務店のブログ

 

こんにちは、または始めまして! 群馬県エリアを中心に仕事をしています。 有限会社カナイ工務店です。

前回の2025年現在の新築工事、リフォーム工事を行う際に抑えるポイントのブログはご覧いただけたでしょうか。

お得になるような情報などをお届けできたのではないかと思いますので時間があるときに見ていただけると良いかもしれません。

下にリンクを貼っておきますのでご覧ください。

実際に新築工事の際に抑えるポイント2025年上半期版

前回はお家の工事を検討している方への記事でしたが今回は新築工事を行う方向けの工事の流れのブログを書いていければと思います。

家を建てるにあたって実際どのような工事があるのかは勉強しないかぎり細かいところまでわからないかと思います。

今回はその細かいところまで深堀をして少しでも家の工事全体の流れがわかっていただけて、どのくらい工期がかかるかなども当工務店目線ではありますがご紹介したいと思います。

なお、この流れや工事期間については各工務店、建築業者などでかなり違うかと思いますのでご了承ください。

 

1.土地の確保と住宅ローン

まずは家を建てるための土地の確保から始まります。

親族の方や土地を持っている場合は持っていない場合に比べてここで大きなアドバンテージが起こります。

大きさやその土地の価値によりますが群馬県で工事を行う場合はなるべくここで大きな金額はださない方がより家本体にお金をかけられるようになるかと思いますのでお施主さんにはそういった説明をさせていただいています。

特に群馬県では一家に一台以上は車を保有しているかと思いますので車を置けるスペースを確保できるような土地の方が良いかもしれませんね。

ちなみに群馬県の土地人気ランキングはこちらになります。

1位.高崎駅周辺:都内に向けての利便性の良さに加えて生活環境が整っている。

2位.前橋市(市内など平場の土地):県庁所在地。商業施設の多さ。

3位.伊勢崎市:高崎、前橋に比べて価格が安価で利便性が良い。

一応ネット上だとこんな感じのランキングでした。

他にもここ最近は人口増加率が全国でも指折りの吉岡町などもとても人気の場所になっています。

ちなみに当工務店ではこの上のような主要な土地はおすすめしません。

正直車で5分や10分離れたところにするだけで数万下がることなんてざらにあります。

もちろん当工務店も土地探しから動いていますので不動産屋さんなどをあまりご存知なければお気軽に相談ください。

またそれと並行して住宅ローンの選定を行っていただきたいです。

金利が優遇されていたりもしもの疾病に対応できたりと本当に各会社色々ありますので損をしないよう決めていただければと思います。

ローンについてはある程度知識を得たうえで行動した方が自分は良いかと思います。

知り合いや親族、今ではネットでもどこが良いか、なぜ良いのかなども記載してあるかと思いますのでぜひ少し目を通してその中で決めかねる場合は建築業者などの相談するのが良いかと思います。

あまりにも知らないと後で損をしてしまう可能性などもありますので慎重に検討してみてください。

 

2.お家の図面作成などの打ち合わせ

土地が決まればまずはお家の構想に入ります。

当工務店の場合は土地を決めながらどういったお家にしたいか、平屋がいいか二階以上の家が良いかなど簡単なことは決めていきます。

ここでお施主さんにやっていただきたいことはどのようなお家にしたいか具体的に教えていただきたいです。

もちろんとても難しくイメージも中々できないかと思いますが今は住宅展示場はもちろんのこと足を運ばなくても現代ではインスタグラムなどでもいろんなお家が見れます。

畳の部屋が欲しいやリビングは20帖以上の広さが良い、などここだけは譲れないというところを教えていただけるだけでも幸いです。

そしてキッチンやユニットバスなどの住宅器材もショールームに行き決定します。

中々ここまでがお施主さんはせわしなく動いてもらう形になりますがこの作業を1~2カ月ほどで決めるような形にしています。

そして確認申請書を行政に提出し家を建てても良いことを承諾してもらいます。

当工務店の場合は工事をしながら住宅器材を決めるのではなく工事が始まる前に決めていただきます。

もちろん施工前寸前でなければ変更なども行えます。

結構他社さんだと工事が進んでから決める場合が多いかと思うのですがそれだと工事前に予算は組めないし選んだもののグレードなどで大きくコストアップなんてこともあり、施主さんが困る形になってしまいます。

なので当工務店は工事が始まる前に例外もありますがほぼすべて決めたうえで追加請求が無いように心がけています。

例外の中は天壁のクロスやタイル工事の材料など納期に時間がかからない物はイメージができやすいよう家がある程度完成してから決めていただいています。

本当にここまでがとてもお施主さんも大変な作業が多いですが頑張っていただいています。

 

3.地盤改良工事

ここからはお家の本工事のお話になります。

まずは家を建てる地盤の調査を行います。

四角いお家だとすると家の四隅と真ん中を地盤の強度を測定する機械を使用して計測していきます。

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わかりづらいかと思うのですが上の黄色い機械の真ん中に棒があり、定められた力で地面に刺していきます。

簡単にいうとこの棒があまり刺さらず浅い位置で止まると地盤は良好で深い位置まで刺さってしまうと地盤が良くないということになります。

地盤が良くないからその土地がダメというわけではなくてよくない場合には地盤改良工事を行います。

補足として調査した地点が5つあったとして4つだけよくて1つ悪かったとしても地盤改良は行う形になるかと思います。

要は家の下の地盤のバランスを見ているので一カ所が悪いと逆にそこから沈下してしまうなんてケースもあるみたいです。

地盤改良工事なんてあまり聞きなじみないかと思いますが家を建てるにあたってとても重要な工程の一つになります。

中にはまともに調査などを行わない会社などもあるという話を聞きますので十分に注意してください。

それとこの工事をしっかりと行っておけば大きな地割れが起こらない限り地震でお家が倒壊するようなことはないかと思います。

 

4.基礎工事

家の下の地盤がしっかりとしたところで家の土台となる部分の基礎工事を行います。

この工事は家の柱などの構造物を支えるものをコンクリートで作る工事になります。

完成してしまえばあまり見えないところではありますが技術力と丁寧さが求められる工程であまりにもその場で高さが違うとお家の傾きに影響を及ぼすかと思います。

実際にコンクリートを打つ前に白蟻被害を防ぐ土壌消毒工事も行います。

この工事は行わないところもありますが当工務店では行っています。

そして現代ではべた基礎工法が主流になっていて木の土台が乗っかるところだけではなく床下部分にもコンクリートを打ちます。

そしてすべての部分に鉄筋が張り巡らされており仮に重量物(車など)が乗ったとしても簡単に壊れることが無いような丈夫さになっています。

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写真を見てもらうと分かるように過度ではないかと思うほどの鉄筋量になっています。

そして住宅保証協会の検査対象にもなっています。

ここまでしてやっと我々大工が木を扱うことができるようになります。

 

5.家本体工事

ここからは自分達大工工事や水回りの設備工事、電気工事など実際に住むにあたって直接的にかかわるような工事が進んでいきます。

今回は我々大工工事をメインに紹介していきたいと思います。

まずは基礎工事が終わったところで土台敷き工事を行います。

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このように基礎の上に木をのせて柱を建てるようにします。

そして上棟を行います。

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大工工事のメインイベントといっても良い工事になります。

お手伝いの職人さんやクレーンも呼んで大きな梁をいれたり屋根を作ったりととても忙しい一日になります。

ここまでくると家の大きさや外観のイメージなどはしやすくなりますね。

自分たちもこの日が近づくと天気のことや材料に不備はないかとピリピリしています。

ちなみに昔は使っている材料は大工さんがすべて手刻みで加工を行い、何カ月もかけて上棟に臨んでいましたが

現代では機械が発達しプレカットという方法で機械がある程度加工してくれます。

なので手間を考えるとても工期の短縮にもなるし間違いも少なくなったのではないかと思います。

大きなハウスメーカーなどではすべて番号が書いてありその通りに組めるようになっているなんてことも聞いたことがあります。

当工務店では細かいところまでは機械に頼らず自分たちで見栄えや耐久性なども考えて行っています。

上棟が終わればひと段落とはいかずに、大工工事がどんどん進んでいきます。

順番としては下地床工事→天井工事→仕上げ床工事→壁工事とおおまかにいうとこんな感じの順番になっていきます。

この間に外壁工事や電気の配線工事、上下水の設備工事などが並行して行われています。

お施主さんとしては日々変わっていく家の感じはこの作っているときにしか味わえないと思うのでぜひ時間がある方はこまめに見に行ってみると楽しいかもしれないですね。

それにこの壁をどうしたいかどこに家具を置きたいかなどのイメージもだんだんできるようになっていくかと思います。

そうしているうちにどんどん仕上がっていきます。

ここで工事中に決めてもらうようにしていたクロスやタイルなどを教えていただき施主さんの決めるようなことはほぼ終了になります。

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キッチンやお風呂など自分で選んだものが好きな間取りに組み込まれるのはとても感動しますね。

かなり端折りましたがお家本体の工事は以上になります。

最初に書いたように工事が始まる打ち合わせの段階ではとてもお施主さんには忙しい思いをさせてしまうと思いますが

それは工事が始まってからあたふたすることや妥協して決めてもらうことを防ぐためでもあり工事中は楽しみに待ってもらうためでもあります。

そのためどのお施主さんにも問題なくお家を提供できていると思います。

なのでもし中途半端な打ち合わせや後で決めればよいとの文言が多い工務店や建築業者には十分に気を付けていただければと思います。

 

6.その他工事や引き渡し

家本体工事が終わると行政の検査を行います。

そこで合格をもらえばお施主さんに引き渡すことができます。

そして大体検査後に外構工事などを行うケースが多いですね。

カーポート工事やブロック工事、アプローチ工事など色々あります。

お家は住める状態なので急がなくても構わないと思います。

住宅ローンの中に組み込まれていたとしても建築業者と相談しながらでよいかと思います。

引渡し前にはしっかり家の使い方の説明を行います。

キッチン、お風呂、エアコンなど新しく使うものがほとんどだと思います。

せっかく良いものが入っても使い方がわからなければ意味がないのでそこはしっかりと説明させてもらいます。

他社でそういった話が出なかった場合は言った方が良いかと思います。

そしてお施主さんへの引き渡しになります。

引き渡しを行う前にはしっかりと建築業者とともに不備などが無いかの確認をしてください。

その後は住宅ローン控除の申請や住所変更届など行政に届をだせば無事新居で新しい生活ができます。

なんとなく家ができるまでの流れがわかったでしょうか。

最初はかなり詳しく書いていこうかなとも思ったのですがあまりにも長くなりすぎてしまうのでこんな感じになりました。

各工事の詳細などはまた次の機会にでも書きたいと思います。

一生に一回が基本の大きな買い物だと思いますので慎重かつ大胆にという矛盾した言葉を使ってしまいますがその志で夢のマイホームを作ってもらいたいです。

 

今回も長々と見ていただきありがとうございました。

群馬県内限らずお家のことでわからないことなどありましたらお気軽にご連絡いただければと思っています。

今回は新築工事をメインに書きましたがもちろんリフォーム工事も行えますのでお家のことならなんでもご相談ください。

では今日はこの辺で。

 

著者 有限会社カナイ工務店 金井慧太

経歴 高卒で群馬の施工管理会社に就職。昔から社長である父の影響から現場で実際に施工がしたいこともあり転職し21歳の時に大工になる。

群馬県内の一般住宅はもちろん寺社工事や工場工事など幅広く工事を行い経験年数10年に到達。

有限会社カナイ工務店のことや建築業界のことを知ってもらいたく2018年からブログの投稿を開始しました。

現在はインスタグラムのほうでも工事事例などご紹介しています。

群馬県内、隣接県での新築・リフォーム・お家のご相談がありましたらぜひ(有)カナイ工務店にご連絡下さい。