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実際に新築工事やリフォーム工事の際に抑えるポイント2025年上半期版|群馬の有限会社カナイ工務店のブログ

2025/06/02

実際に新築工事の際に抑えるポイント2025年上半期版

 

こんにちは、または始めまして! 群馬県エリアを中心に仕事をしています。 有限会社カナイ工務店です。

前回の古民家から学ぶというブログをお読みになっていただけたでしょうか?

自分で考えた全くの個人の意見なのですべて鵜呑みにしなくてかまいませんが昔と現代のお家の比較と少々のお役立ち情報などあります。

下記にリンクを貼っておきますのでぜひお時間がある際は閲覧いただければと思います。

古民家住宅リフォーム工事から学ぶ昔と今の家の話

さて前回に引き続き今回は2025年も中盤に差し掛かるということで新築工事の際やリフォーム工事などお家の工事を行う際に今現在抑えておくべきポイントを紹介できればと思います。

 

1.ここ近年の建築業界

 

まず、ここ近年の建築業界の様子を書いていきたいと思います。

コロナ禍やロシア、ウクライナ問題などにより物価高が続いていますが建築業界にもかなり響いています。

特に数年前に騒がれたウッドショックというワードはご存知でしょうか?

家の柱や梁、天井や壁の下地材などお家の構造に関するところから造作部分まで広く使用されている木材のうち多くは輸入されたものになっています。

そしてその多くはロシアからの輸入品が多くなっています。

なので上にも書いたコロナ禍に続き戦争問題などでとても日本の建築業界に影響が出てしまいました。

これがウッドショックと言われています。

今現在では数年経ちだいぶ落ち着いてきましたがまだウッドショック以前のコストには遠いし多分この物価高の中戻ることはないかと思います。

また住宅器材(ユニットバス、キッチン、トイレなど)や天井や壁、床などに使用している建材(ベニヤ、フローリング、石膏ボードなど)の他コンクリートなども年々値上りを続けています。

そしてそこに更なるコストアップにつながってしまう省エネ基準法の改正です。

この省エネ基準法とは簡単に言うと

1.冷暖房設備をなるべく使用しないでいられるお家にしましょう。

2.冷暖房設備を使用するときのエネルギーをなるべく自分で賄いましょう。

3.二酸化炭素の排出を抑える家にしましょう。

おおまかにわかりやすく言うと上にあげた3つのことをしましょうという方です。

もっというと地球にやさしいことをしましょうね。ということです。

ここだけ聞くととても素晴らしい法だと思うだけですが

それに伴いここ数年前の建物を今現在建てようとすると当工務店では10%~のコストアップになってしまっています。

それは当工務店だけでなくどのハウスメーカーや工務店でも同じことを言えるかと思います。

上に書いたことをまとめると特に新築工事を行う際の費用がわかりやすくコロナ禍前と比べると格段に上がってしまっているのが現状です。

 

2.新築工事を行う時のポイント

省エネ基準法も改正されたり、2025年4月からは建築基準法も一部改正されました。

いくらお金がある方でもお家を建てるコストを気にしない方はいないかと思います。

それくらい人生の中で大きな買い物だと思っており当工務店としてもその重責を感じています。

そしてそんな中現環境の救済措置として国は補助金を現在行っていますが

これも新築工事でこの補助金を使用するとなるとより高水準な住宅設備を要するため良いお家にはなりますが事実上コストアップになってしまいます。

なので当工務店ではまずお施主さんの要望を聞き、省エネ基準は合格することはもちろんですがその合格するラインを決めてもらいます。

このボーダーラインを決めてもらうことによりそのご家庭に合ったお家をたてられて尚且つコストをかけていところが鮮明になるからです。

例えば一年中一定の室温に保てるような高気密高断熱住宅が良くて太陽光も屋根に上げたいなんて方には上で書いた国の補助金や群馬県など県単位で行われている太陽光などの補助金を用いることをお勧めします。

断熱性や気密性、地球にやさしいようなお家をご希望の場合はこういった補助金が使いやすく希望に沿ったお家が建てられるかと思います。

逆に暑い時は窓を開けて風で涼みたい方や家の空気を入れ替えたいので窓を開けたいなんて方には逆に高気密住宅はおすすめできません。

某ハウスメーカーさんなどはさかんに高気密が標準などと宣伝しています。

ですが高気密住宅の場合窓を開けてしまうと外気が入ってしまい、夏は暑い空気が冬は寒い空気が家の中に入ってしまい逆効果になってしまいます。

なのでそういったお施主さんには補助金を含め当工務店では省エネ基準をクリアするボーダーくらいの仕様をおすすめしています。

無駄に仕様をあげるよりはキッチンやユニットバスや装飾品などにコストをかけた方が良いと思っているからです。

例えば肩湯の出るお風呂や10年間保証された簡単に洗浄できる換気扇、広いリビングに適した大きなパッケージエアコンなどいろんな物にグレードがあります。

それを底上げできるくらいの差があるかと思います。

上にも書いたようにどのような家にしたいかは人それぞれだし、各ご家庭でお家にかけらるコストは違うと思います。

なのでどういったことに重点を置くかを考えるとおのずとコストダウンにつながるのではないかと当工務店では考えています。

例に書いたどちらの家が良いというわけではなくあくまでコストを考えたときにどちらが良いかという話であることをご理解ください。

建売や分譲を除いて、逆に言えば新築注文住宅はここまで考えないといけないということを覚えといてください。

そしてなにかわからないことがありましたら当工務店でも構いませんのでお気軽にご相談ください。

 

3.リフォーム工事を行う時のポイント

新築工事を行う際は上にも書いたように補助金を使うのに中々の制約などがあるため正直使いづらいのが現状ですがリフォーム工事は逆にここ近年はチャンスになっています。

そのため新築工事の着工件数は群馬県だけで見ても減っている一方リフォーム工事がとても増えているような印象です。

特に子育て世代のご家庭や、家の中での生活が省エネになるような工事や室内をあたたかくするような断熱目的の工事なんかは補助の対象になりやすくなっています。

それは住宅省エネ2025キャンペーンという補助金制度です。

2024年も同じようなキャンペーン内容で行われていました。

去年はこの補助金キャンペーンを使用し5つほどのリフォーム工事を行いました。

なので昨年のリフォーム工事を参考にどういった工事が補助の対象なのかなどを紹介できればと思います。

まずは外部に接触している窓の内側にもう一つ窓を取り付ける内窓工事を紹介します。

 

リビング窓(前).JPG

上のベランダに出るような掃き出し窓や普通の腰窓や小窓が対象になります。

この窓の室内側に内窓を取り付ける工事を行います。リビング窓(後).JPG

工事後の写真がこちらになります。

見て分かるように基本的に既存の窓枠などに取り付けるだけなのでかなり邪魔になるような感じにもなりません。

そして現調作業がありますが基本的に一日で行えるリフォーム工事になっています。

なので大きなリフォーム前の片付け作業はとても大変かと思いますがこの内窓工事を行うだけなのであれば窓周辺を片付けていただくだけで工事が完了してしまいます。

ちなみにこのお宅は約70万円ほどのサッシ工事でしたが約半額は補助金で賄うことができました。

(昨年の補助金対象工事のため今年度の補助金制度とは違う場合があります)

近年のサッシは断熱性能がとても高く気密も良いのでこういった内窓工事はする必要がないかと思います。

ですが築年数の建っているお家だと二重ガラスにもなっていないような断熱性、気密性、防音性など良くない場合が多いです。

なのでこの内窓工事を行うことにより冬は暖かく夏は余分な日差しや暑い熱気が入りづらく外部の音も気になりづらくなるかと思います。

実際に去年はとてもこの工事が多かったのですがすべてのお施主さんに高評価をいただきました。

窓回りが寒い、暑い方や外の音などが気になる方がいましたらこの機会にぜひ内窓工事を検討されることをおすすめします。

 

次にエコ住宅設備に付随するリフォーム工事のご紹介になります。

どういう工事かというと内窓工事も含まれるのですが要は水回りの節水化や壁や天井内部などの断熱改修など必須工事項目を2つ行うことにより多くの補助制度を受けられるものになっています。

昨年の例でいえばキッチン回り周辺のリフォーム工事を行い、天井、壁内の断熱改修と内窓改修工事を同時に行い、その工事自体にも補助金が出てそのほかにキッチン本体の水栓器具やバリアフリー工事に伴う費用まで補助金が出ました。

こちらの補助金は内窓工事ほど額が大きくないですが工事費用の足しになることは間違いありません。

他の対象工事としてトイレの工事やお風呂の工事などが含まれますので水回り工事を行う際は一度工務店や建築屋さんに確認してみると良いかもしれませんね。

内窓工事の対象とは違い少々補助対象が狭い気がしますが当工務店の場合は施主さんにマイナスにならないよう提案はさせていただきますのでそこは安心していただければと思います。

IMG_2100.JPG

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上の写真のリフォーム工事はこの補助金制度を使いました。

キッチンとその隣の和室の居間だったところを骨組み状態まで解体し新たに断熱材などを設けて内窓も設置しキッチンも新しくなりました。

そして床もひとつながりになりフラットにしたことでバリアフリー工事にもなりました。

この工事は先日行った工事同様かなり大規模なリフォーム工事でしたが内窓の補助金も含めて工事費の10%以上は出たのではないかと思います。

工事前までは日当たりも悪く風通りも悪かったキッチンで広さはあるものの使いづらかったらしいのですがこのリフォームを行ったことにより料理をするのが楽しくなったと言っていただきました。

また旦那さんも別の部屋の自室ではなくリビングにいる時間が増えたと喜んでいただけました。

中々こういった大規模なリフォームをするのはお金も勇気もいるかと思います。

ですが今年もこういった補助金制度がありますのでぜひ少しでもお得に良い生活環境になっていただきたいのでこのブログを見た方はご相談していただければと思います。

 

3.まとめ

今回のブログは新築工事やリフォーム工事など迷われている方に少しでもためになるようにと書いてみましたがどうだったでしょうか。

もちろん他にもおすすめしたいことや伝えられていない補助金制度、例えば群馬県内限定のことなどあるかと思いますがおおまかに今おすすめしていることを書かせていただきました。

正直今の建築業界は新築工事にはかなり厳しくなっているのが現状です。

ですが逆に数年前にはなかった住宅設備や機器などは年々増えてきていてどんどん良いお家を建てられるようになっているのでマイナス思考にはならずにぜひプラス思考で自分の納得のいく我が家を作ってほしいと思います。

一生に何回も買えるようなものではないので妥協しないでほしいです。

リフォーム工事は、今本当にチャンスだということをお伝えしたいです。

上にも書きましたが中々今まで住んできた家を変えるのは大変かと思います。

ですがそれ以上に今後の生活が楽しくなったり、楽になったりする方が大きいと思います。

なので今迷われている方がいましたら当工務店とは言いませんのでぜひご相談してもらえればと願っています。

ちなみに新築工事やリフォーム工事などの施工例は当工務店のギャラリーページにも掲載していますのでお時間があればぜひご覧ください。

今回も長々と最後まで見ていただけた方ありがとうございました。

文章能力がなくわかりずらい部分が多かったと思いますがこれからも続けていきたいと思うのでよかったらコメントや要望などお待ちしています。

では今日はこの辺で。

 

著者 有限会社カナイ工務店 金井慧太

経歴 高卒で群馬の施工管理会社に就職。昔から社長である父の影響から現場で実際に施工がしたいこともあり転職し21歳の時に大工になる。

群馬県内の一般住宅はもちろん寺社工事や工場工事など幅広く工事を行い経験年数10年に到達。

有限会社カナイ工務店のことや建築業界のことを知ってもらいたく2018年からブログの投稿を開始しました。

現在はインスタグラムのほうでも工事事例などご紹介しています。

群馬県内、隣接県での新築・リフォーム・お家のご相談がありましたらぜひ(有)カナイ工務店にご連絡下さい。